家族イメージ画像自分達の子供がギャンブル依存症になった時に、何が原因だったのかと辿っていくと、「お前の育て方が悪かったんだ」などと、家族同士の傷つけあいになる場合があります。

「母親が甘かったからだ」「父親が厳しかったからだ」「祖父母が甘やかし過ぎたからだ」と責任の擦り付け合いになり、「自分の育て方が悪かった・・・」と自分を責めて傷つけることもあります。

そうして家族の強い結びつきすらも断ち切り、一人一人に罪悪感を持たせてしまうのですから、ギャンブル依存症というのは残酷な病気です。

しかし、ギャンブル依存症の原因は一つではなく、様々な要因が重なり複合的に起きていることが殆どです。その為、一つに絞り込むことはできないので、キッパリと原因探しはしないと決めてしまいましょう

成育歴も原因の一つですが、体質や遺伝の問題もあります。ドーパミンが過剰に分泌されやすい体質であるなら、育て方や本人の意思などに原因を求めても仕方がないのです。だからといって依存症者をそのままにしておいていいわけではないのはもちろんです。

それでは家族や知人がギャンブル依存症になった時にはどう対応すればいいのでしょうか。

アルコール依存症の場合などにも同じですが、まずは「底つき体験」をさせることです。

「底つき体験」とは「自分自身の努力ではどうにもならなくなってしまった状態」そしてそれに対する「意識」が芽生えることです。

落ちるところまで落ちれば、後は這い上がっていくしかありません。その為にも家族には「苦しんでいる本人を助けない」という決意が求められるのです。

「底つき」というとマイナスなイメージが思い浮かびますが、本人に恨まれたり嫌われたりすることを恐れず、家族も頑張って耐えることが大切になります。